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~~~~~~腰痛とマッサージ~~~~~~

今回は、僕も含めてたくさんの方を悩ませている腰の痛みについての話です。

一口に腰痛といっても原因は様々です。長時間の同一姿勢やオーバーワークなどからくる単純腰痛(筋肉・筋膜・靱帯)のほかにも、内臓から来るもの(腎臓や生殖器などの内臓疾患)、背骨の異常から来るもの、等々があります。

そのうちの内臓から来るタイプの腰痛は、あまり頻度は高くありませんが、常時激痛があり、安静にしていても痛みがひくことがありません。こうなったときは、マッサージを始め、鍼やカイロプラクティック治療では効果が出せませんので、早めに最寄りのGPへ行くことをお勧めします。

一方、背骨が原因の腰痛で一番有名なのが腰椎椎間板損傷(ようついついかんばんそんしょう・一般的にヘルニアと呼ばれるやつです)でしょう。椎骨と椎骨の間のクッションの役割をしている軟骨を椎間板といい、ちょうど車のショックアブソーバーとしての役割を果たします。この椎間板が物理的(姿勢・体重・事故など)または精神的ストレスによって変形し、そのすぐ後ろを走っている神経を圧迫し、お尻から足のほうへ痺れを起こします。(ちなみに僕もこれを患っておりましてもうかれこれ15年以上の付き合いになります。中々厄介なヤツです。)他にもマイナーですが、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)・脊椎側湾症(せきついわんきょくしょう)・変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)などがあります。

最後に筋肉・筋膜・靱帯に原因がある腰痛は、背骨の両脇にある大きな筋肉(皆さんがよくいう“背筋”と呼ぶやつです)や、背骨と背骨とを繋いでいる筋・靱帯が運動などにより炎症や軽い損傷を起こすことによって起こります。

以上大まかにですが、腰痛の原因として考えられるものを説明させていただきました。

そこでもうお分かりかも知れませんが、腰痛マッサージを受ける際に一番大事なのは原因が何か?を突き止めること。

筋肉が炎症を起こしているのに暖める、骨が歪んでいるのに急激な圧力を加える、などの間違った施術法をされて、前よりも酷くなった、なんてこと経験ありませんか(例えば、ぎっくり腰なのにモミモミされて超痛くなった!なんて持っての外です!)

肩こりの主な原因は血行不良です。しかし、腰痛の原因はそれだけでなく、上記のいずれかの可能性もあるということで、腰痛の怖い所です。腰痛は正しい知識と治療法を持ったセラピストに受けないと、症状は悪化する可能性があります!具体的に言うと痛みがますます増した・可動域が減った(動かせた関節が動かなくなった)・快復が遅い・症状が慢性化した・等の望ましくない結果が考えられます。

腰に不安を抱え、医療施設の施術を受けられている、もしくは受けようかなあと考えられている方、是非、そこへ足を運ぶ前に、そのドクターなりセラピストがきちんとした資格を持ち、きちんとした施術をしているか、を確かめてから、そこの施術を受けられることをお勧めします。

(2010年2月7日)

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