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~~~~~~シドニーとマッサージ学校~~~~~~

今までどちらかと言うとお客様側、いわゆるマッサージをされる側について書いてきたので、今度はマッサージをする側、セラピストさん向けに一言書かせていただきます。今現在セラピストとして頑張られている同業の方や、現在勉強中の学生さん達、またこれからマッサージ師になろうかなあと考えられている方々のためになれば幸いです。

ここシドニーでもネット等で検索していただければ分かるのですが、マッサージの資格をオーストラリアで取ろうかと思いグーグルなどで「マッサージ学校」でサーチすると、選ぶのだけで一苦労するほどたくさんのマッサージ学校が出てきます。公立・私立の大手から、ほんまに税金納めとんかいな、と思われるほど小規模な(笑)学校まで多々ありますが、学生に聞いたところほとんどが口を揃えて「こんなに大変だとは思わなかった」と言います。

確かに世間的にはマッサージ師と聞くとたいしたことのない職業だと思われますが、入ってみて実際は

No No No No のBIG NO!

と分かるものなんです。

僕もそのクチでして、特に僕が学んだのは知る人ぞ知る厳しくって有名な某TAFEでしたので、スゴかった!

何せ入学した時に80人弱、2クラスあったのが半年で1クラスに、さらに3ヶ月もするとその半分になるほどドロップアウトが多かったんです。

皆なぜ諦めてしまうかというと、それは大変だから!それに尽きます。

座学だけでも、解剖学・生理学・物理学・化学・栄養学・薬学・病理学・運動生理学・コミュニケーション学、プラスマッサージ理論と実習、それに倫理やビジネス論まで学びます。読むだけでも結構疲れそうでしょう!?それに加えて後期にはクリニックと言われる臨床の現場が待っていて、朝の9時から夜の9時半まで拘束とかが珍しくない!

となればやっぱりしんどいと思いませんか?

世間ではたかがマッサージセラピストと捉えられているかも知れませんが、やはり人様の筋肉を操る仕事。下手な知識や技術、それに情熱を持った人には出来ない仕事ですよね。ですから、今オーストラリアで有資格のセラピストはそれなりに競争を勝ち抜いてきた精鋭揃いなんですよ。

ちなみにさっきの僕の学校の話ですが、その年にストレートで卒業できたのは4人だけでした。

(2010年3月5日)

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